女性インナーの革命的商品スロギーの開発秘話と想定外の使用方法とは

スロギーはノンワイヤのブラジャーで、インナー(下着類)の新ジャンルを切り開きました。
というのも、種類の豊富なブラジャーにあって1シリーズで50万枚売れればヒット商品と言われている中、スロギーは2013年の発売以来、現在までに220万枚を売り上げています。
まさに大ヒット商品なのです。

スロギーとはどんなものなのか?商品開発秘話などをご紹介していきますね。

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ブラジャーとスロギーの違い

一般的なブラジャーとスロギーはどのようにちがうのでしょうか?
まず、ブラジャーについて。
ブラジャーにはワイヤが入っており、ストラップが付いていて、後ろのフックで留めるようになっています。ワイヤの中に胸を収め、ストラップで引き上げて揺れを抑え、胸をきれいに作ることが目的です。驚くなかれブラジャーには30~40のパーツがあり、それをミシンで縫製する。このため中心価格帯は、5500円~6000円台前半と高めになってしまいます。

これに対してスロギーにはワイヤが入っておらず、伸縮性の高い素材を使い、接着方式のため縫い目が無く、製品ラベルも生地に直接プリントされている。例えば、寝転がると背中にフックが当たって気になったりするが、フックを取ったことにより、下着を付けていないような快適さを実現しました。
また、インナーと呼ばれるものは、上半身全体を包み込むものですが、スロギーは丈が胸の下までのハーフトップで新しいジャンルに分類されます。

スロギー開発秘話

下着メーカーには、ブラジャーは胸をつくるためのものという文化があります。
一方、インナーには汗を吸うとか、いろいろな目的があります。
現状、60歳を越えてくると、締め付けがきついという理由で、ブラジャーを卒業する人たちが増えます。
そのような人たち向けに、胸の部分の生地が厚くなったインナーがありましたが、高齢者だけでなく、いろいろな世代にもブラジャーを着けたくないシーンがあるのでは?と考えました。
そこで、着け心地が良くて楽な商品、インナーに近いブラジャーという新しいカテゴリーにたどり着いたのです。

スロギーを支える2つの技術革新

インナーに近いブラジャーというコンセプトを現実のものとしたのは、2つの技術革新のたまものでした。
1つは、生地の開発。2つ目は、縫製に代わる接着技術の開発でした。
1つ目の、生地の特徴は伸縮性が高く、「フリーカット」といって、裁断した裾がほつれないことにあります。
したがって、ほつれ防止のために裾を縫う必要がなくなりました。
2つ目が、接着の技術。生地と生地の接着面をよく見ると、べったりと貼り合わせられているのではなく、細かいドットになっています。
これによって接着面が生地の伸縮にあわせて動くのです。

最終的には、この素材と接着技術を生かして、どういう商品、デザインにしたら売れるのか。モデルに着用してもらうフィッティングを繰り返してパターンを決めるのに苦労しました。
現在、スロギーの中心価格は2,800円と、ブラジャーのそれに比べて値ごろ感を出した価格設定となっています。

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スロギー想定外の使用シーン

当初、開発者は主に休日の家庭での着用を想定していました。
しかし、顧客からは、海外旅行などの長時間フライトの間、温泉で浴衣を着ているとき、ヨガなどの軽いスポーツをするとき、授乳時、果ては就寝時に使っているという声もあがってきました。
また、乳がんの専門病院から問い合わせもありました。患者にアンケートを実施したところ、複数の患者がスロギーを使用していたからだそうです。凹凸のないスムーズな着け心地が、手術後の患者に評価されてのことです。顧客が潜在的なニーズを顕在化させてくれたのです。開発者が、「お客様に育てられた商品」と語るゆえんです。

まとめ

ブラジャーは下着であると同時にファッション性も高いため、毎年新商品が出て、その寿命は1年ほどです。その中にあって、「ブラジャーとババシャツの間」に新ジャンルを切り開いたスロギーは、息の長い定番商品となりそうですね。

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