うちの子は1学期の成績が振るわず、夏休みも遊びほうけて勉強はしていなかったようだ。でも、そろそろ受験準備に身をいれてもらわなくてはいけないの思うのだが、どうしたら勉強モードのスイッチが入るのだろうか?とお悩みではございませんか?
子供の勉強に関する新常識を教えます。
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科学的根拠に基づく成績アップの新常識
ご褒美は効果的か?
子供をご褒美で釣ることに抵抗がある保護者の方も多いかもしれません。
確かに私たちのころは目先の飴でなく勉強の大義名分を説いて勉強させたりしていましたね。
しかし最近の研究では、ご褒美やボーナスなどの金銭的なインセンティブ(誘因)を与えることで、さまざまな習慣を形成できることが証明されています。
でもそのご褒美をあげる際に種類とタイミングが重要になります。
例として、親はつい「今度のテストで80点以上とったら(遠い将来である)誕生日におこずかいをあげるよ」というような約束をしてしまいがちです。
ところが、アメリカの大学での実験結果によると、それよりも「一時間勉強したら(近い将来である)すぐにお小遣いをあげるよ」とした方が効果があったとされています。
いい成績を取ったらほめ方に注意!
子供の勉強を習慣化させようと考える親にとってやってはいけないことが二つあります。
一つ目は、テストの点が良かったとき、「能力をほめる」ことです。米コロンビア大学の実験によると、IQテストのあとで、「努力」をほめられた児童は、その後に行われたIQテストでさらに成績を伸ばしましたが、「能力」をほめられた子は、逆に成績を落としてしまいました。これは、能力をほめられた子は、テストの結果を「自分の(生まれつきの)能力のせいである」と考えるようになり、次のテストで良い点をとろうとする努力をしなかった為だと考えられます。
二つ目は、子供に「勉強をしなさい」ということです。
就学期の児童を対象に「子供の学習時間を延ばすために、親はどのような働きかけをしたらよいか」を調査した結果、「勉強をするように言っている」だけでは著しく効果が低く、特に母親が女の子に対してそんな働きかけをすると、子供の学習時間は反対に短くなってしまうことが分かりました。
逆に、最も効果的だったのは、
母親の場合は、「勉強する時間を決めてまもらせている」こと。
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父親のばあいは、「勉強を見ている」ことでした。
経験的に「リビングで勉強する子は成績がよい」と言われていますが、これは子供が勉強する姿を親が近くで見守っているとか、より積極的に勉強時間を管理しているからではないかと言われています。
子供の能力を伸ばす父親の役割
家族の中での父親の役割
子供の学習に寄り添う時間が多いのは一般的には父親よりも母親でしょう。
それゆえ子供に干渉しすぎるのも多くは母親です。
教育ママと呼ばれるものですね。
でも子供にとっては息苦しくなって母子関係が煮詰まってしまったときに、母親に意見してバランスを取り戻させるのが父親の役目です。
とはいえその時、正面から正論をぶつけるだけでは逆効果となります。
コツはまず最初に相手の話を受け入れ共感を示すことに9割の時間を費やし、その後にアドバイスをすることですね。
子供に対する父親の役割
勉強で大事なのは「見える力」と「詰める(やり切る力)」と言われています。
「見える力」とは、話の要点や図形の補助線など、ぼんやりとしていたら見えないものが見える力です。
見える力を伸ばすには囲碁を習わせたり、パズルを解かせたりするのが効果的です。
これは父親のほうが得意ですね。
「詰める」とは、与えられた課題に向き合い、集中して最後までやり切る力です。
その力を鍛えるために、父親は子供をキャンプに連れ出して野外体験させたり、原爆資料館など人類の負の遺産を教える場所へ連れて行ったりすることをお勧めします。小学校高学年になると、子供は大人社会のきれいごとではない本音が気になり始めます。そのタイミングで現実社会の怖い一面を見せるとともに、自分が暮らしている社会や家庭のありがたさを気付かせるのです。
学力以上に大事な「非認知能力」とは?
学力も大切ですが、子供の将来を考えると学力(認知能力)と同等かそれ以上に大切なのが「非認知能力」とよばれるものです。
いくつかある「非認知能力」のなかでも、非常に大切だと言われているのが、「自制心」と「やり抜く力」です。
この力は後天的に鍛えることができるものですから、親はじっくりと腰を据えて取り組んでいただきたい。
たとえは、「自制心」は背筋をピンと伸ばすなどの生活習慣上のしつけによって鍛えることができます。
「やり抜く力」は絵を一枚描き切らせるとか、部活や生徒会活動で、「努力を信じる心」を植えつけることにより育てることができます。
まとめ
成績をあげるには勉強しなければなりません。一時的でなく継続して勉強するには、学力以外に体力や精神力も必要となります。
そのために親はなにをしたらよいのだろうか。
少しでもお役に立てれば嬉しいです。
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