10月の二十四節気「霜降」の七十二候(旬の食材・動植物、開運のヒント)

二十四節気七十二候



二十四節気の期間は約15日で、霜降は10月23日から11月6日頃まで。
その期間を3等分して、初侯を「霜始降」、次候を「霎時施」、末候を「楓蔦黄」の短文で表現されている。以上の七十二候について解説します。

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チェック!▼二十四節気・七十二候の意味について▼
年間の二十四節気・七十二候の読み方、意味、季語、時候の挨拶について

霜降の初侯:霜始降

読み方は、「しもはじめてふる」と読みます。

【期間】10月23日~10月27日頃

【由来】露の季節が終わり、霜が降り始める。地面近くは氷点下にまで冷え込んでいる。

・この時期の兆し:「朝霜」

朝に降りている霜のことで、雪の結晶を6つの花というのに対し、霜の結晶は3つの花という。美しい霜の花も、朝日が昇ればその日差しの中で消えてしまう。そのためか、はかなく消えやすいもののたとえに使われる。

・この時期の鳥:「真鶴(まなづる)」

ツルの仲間で、中国やモンゴルから、越冬のため日本に訪れる。主に九州地方で見られ、その他の地方で見られることは稀です。白ではなく灰色の体が特徴。翼を広げると2メートルほどもある大型の鳥。

・この時期の果物:「柿」

古くから庭木として親しまれてきて、日本が原産とされる。「柿が赤くなれば医者が青くなる」という言葉があるほど、栄養化が高く健康食品として優れている。へたがきれいで、果実に張り付いている状態のものがおいしいとされている。

・この時期の植物:「(むらさきしきぶ)」

秋の初めに雑木林で鮮やかな赤紫色の小さな果実をつける落葉低木。近隣種であるコムラサキは、ムラサキシキブよりも小ぶりで育てやすいことから庭木として人気です。

・この時期の開運方法:10月26日は正岡子規が法隆寺で柿の句を詠んだことから「柿の日」とされた。下記は栄養満点で風邪の予防にも効果的です。実がオレンジ色をしていることから金運アップの果物です。

霜降の次候:霎時施

読み方は、「こさめときどきふる」と読みます。

【期間】10月28日~11月1日頃

【由来】降ってはすぐにやむ小雨が続くころ。ひと雨ごとに寒さが深まる。「霎」という字は「しぐれ」または「こさめ」とよまれることもあり、小雨が降る雨音のことを意味している。

・この時期の兆し:「冬隣(ふゆどなり)」

冬がもうすぐ隣まできていることを感じさせる、晩秋のたたずまいのことをいう。空模様、風の様子、草木の色など、周囲の景色の変化や雰囲気から冬がすぐそこまで近づいてきた気配を感じる頃になります。

・この時期の料理:「銀杏の茶碗蒸し」

銀杏(ぎんなん)はイチョウの実で秋の味覚の代表格。半透明の鮮やかな緑色で、水分をくわえると黄色っぽく変化する。色々な料理の彩りに使われるが、おススメは茶碗蒸し。茶碗蒸しのなめらかさと銀杏のモチモチとした食感のコントラストはまさに絶品。

・この時期の野菜:「落花生」

土の中から採れるマメ科の植物。その名の由来は、花の付け根からツルが伸び、土の中に潜ってから実をむすぶ面白い生態からきている。秋に収穫され、塩茹でや焼き落花生、中身だけ取り出してバターなどでローストしてもおいしい。

・この時期の魚:「カワハギ」

おちょぼ口をした、愛らしい姿の魚です。俳句では夏の季語になっていますが、秋から冬にかけてが、じつはおいしくいただけます。料理の時に、皮がきれいにはがれることから、カワハギと呼ばれるようになった。

・この時期の開運方法:読書週間を迎え、秋の夜長を読書で過ごしてみましょう。島崎藤村が初恋の詩を発表したことから10月30日は「初恋の日」とされています。若き日を思い出し、読書で運勢を上げましょう。

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霜降の末候:楓蔦黄

読み方は、「もみじつたきばむ」と読みます。

【期間】11月2日~11月6日頃

【由来】北国から南へ、山の上から里へと紅葉前線が移動し、日本中が錦秋に染まっていく。

・この時期の兆し:「紅葉(こうよう)」

紅葉は樹木の冬支度。モミジは気温が下がると葉の付け根に層ができ、葉で作られた糖分が回らなくなり、この糖分が赤い色素(アントシアニン)に変わり、葉が色づき、落葉します。日照が少なくなるため不要な葉をなくすのです。

・この時期の植物:「サルビア」

ブラジルが原産で、秋までに赤や紫の鮮やかな花を咲かせる。ヤクヨウサルビアは「セージ」とも呼ばれ、ハッカのような爽やかな香りで肉料理の臭み消しに使われる。丈夫で背が高い植物で、庭に植えて楽しむことができる。

・この時期の鳥:「鵯(ひよどり)」

「ヒーヨ、ヒーヨ」という鳴き声から名前が付いた。ボサボサとした頭と、茶色のほっぺが特徴。庭木の実を食べるのが好きで日本の住宅地でも見かける鳥ですが、海外にはあまり生息せず、日本列島の周辺でのみ見られる珍しい鳥。

・この時期の料理:「おかき」

カリッとした食感と香ばしく懐かしい味わい。煎餅との違いは原料にあり、煎餅はご飯のうるち米、おかきやあられはモチ米から作られる。餅を小さく切りフライパンで炒って乾燥させ、最後は油で揚げると手作りの味が楽しめる。

・この時期の開運方法:紅葉狩りには金運上昇のパワーがあります。鮮やかな黄色に染まる葉には宇宙のエネルギーが集まっているからです。落ち葉はなるべく人に踏まれていないものを拾うと開運につながります。




11月の二十四節気「立冬」の七十二候(旬の食材・動植物、開運のヒント) に続く


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