2月の二十四節気「立春」の七十二候(旬の食材・動植物、開運のヒント)

二十四節気七十二候

二十四節気の期間は約15日で、立春は2月4日から2月17日頃まで。
その期間を3等分して、初侯を「東風解凍」、次候を「黄鶯睍睆」、末候を「魚上氷」の短文で表現されている。以上の七十二候について解説します。

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チェック!▼二十四節気・七十二候の意味について▼
年間の二十四節気・七十二候の読み方、意味、季語、時候の挨拶について

立春の初侯:東風解凍

読み方は、「はるかぜこおりをとく」と読みます。

【期間】2月4日~2月8日頃

【由来】七十二候を生み出した中国では、東は春を司る方角と考えていました。そのため、春の方角から吹いてくる風という意味で東の風を「はるかぜ」と呼ぶようになりました。まだまだ寒さの残る時期ですが、暖かな風が、川に張った氷を解かし少しずつ春を呼び起こす頃です。

・この時期の兆し:「春一番

春一番とは立春から春分の間に初めて吹く南寄りの毎秒8メートル以上の風をさし、毎年気象庁が発表します。春一番が吹くと気温が上昇し雪解けがはじまります。

・この時期の野菜:「フキノトウ

凍った土の下から現れる春の訪れを告げる山菜。つぼみの部分でまだ硬くて開いていないものが食べごろ。独特の青い香りとほろ苦さが春の息吹を感じさせます。

・この時期の鳥:「めじろ

名前の通り目の周りが白く縁どられた黄緑色のかわいい小鳥。
ブラシのような舌を持ち、花の蜜や果汁などを吸い、なかでも桜の花の蜜を好むようで、桜の花が咲くころには、枝の上にとまった姿が良く見られます。

・この時期の行事:「初午(はつうま)

2月の最初の午(うま)の日。この日に、稲荷神が馬に乗って降臨したという信仰から、稲荷神社の祭日とされ、各神社は稲荷詣の人々で賑わいます。もともとは五穀豊穣を祈る行事でしたが、近頃は商売繁盛を祈願する人も多い。

・この時期の開運方法新しく始めたいことや願い事を紙に書いて部屋の東側に貼り、窓を開けて春風を感じながら一年の開運を祈願しましょう。

立春の次候:黄鶯睍睆

読み方は、「こうおうけんかんす」と読みます。

【期間】2月9日~2月13日頃

【由来】鶯の鳴き声が春の寒空に響き渡り、春の到来を告げる時節。

・この時期の兆し:「鶯の声

ホーホケキョという鳴き声が聞こえたら春が訪れる合図です。鶯は冬の間は山の中で過ごし、春になると平地に下りてきます。早春に美しいさえずりを聞かせてくれることから「春告鳥」として古くから親しまれています。

・この時期の野菜:「サヤエンドウ
早採りしたサヤがついたえんどう豆で、シャキシャキした食感が楽しめます。ビタミンCやカロテンが豊富な春野菜。

・この時期の植物:「沈丁花

早春に紅紫色と白色の花を咲かせる庭木として親しまれる常緑低木。とても香りのよい花で、香りが沈香という香木、花が丁字という木の花に似ていることから沈丁花と名づけられた。

・この時期の料理:「伊予柑のマーマレード
マーマレードは加工した時に出る独特の苦みがあり、ビタミンC豊富で、春先の寒い時期の風邪予防におススメです。

・この時期の開運方法自然の音の中に植物や動物が動き始める気配を感じ、自分自身も新たな気持ちで事に臨みましょう。

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立春の末候:魚上氷

読み方は、「うおこおりをいずる」と読みます。

【期間】2月14日~2月17日頃

【由来】川や湖の水がぬるんで、ひび割れた氷の間から魚が飛び出す様子を表している言葉です。
寒い冬の間じっと水底でおとなしくしていた魚たちが力強く跳ね回る姿を見れば、薄氷の下で一足早い春がきていたことを知ることでしょう。

・この時期の兆し:「梅の開花

梅は別名「春告草(はるつでぐさ)」で古来から日本では春の花といえば桜ではなく梅のことを指していました。

・この時期の料理:「明日葉のゴマ和え
明日葉の名前は、葉を摘んでも明日になるとまた生えているという生命力の強さからつけられました。強い香りとかクセもなく、食べやすい山菜です。

・この時期の果物:「イチゴ
豊富な栄養価を含むイチゴのなかでもビタミンC、葉酸、カリウムが顕著です。
ビタミンCは美肌・美白効果があります。葉酸は貧血対策に効果的で、カリウムはむくみ対策に期待が持てます。

・この時期の魚:「公魚(わかさぎ)

わかさぎは江戸時代に将軍に年貢として納める公儀御用の魚であったため「公魚」と書かれます。この時期氷の張った湖で氷に穴を開けて釣る穴釣りで人気です。釣ったばかりのワカサギを、素焼きや天ぷらにして食べるのもこの季節の楽しみですね。

・この時期の開運方法旬の野菜で強い生命力を持つ明日葉(あしたば)を食べて、一年を乗り切る健康運を上げましょう。




2月の二十四節気「雨水」の七十二候について に続く


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