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二十四節気の期間は約15日で、夏至は6月21日から7月6日頃まで。
その期間を3等分して、初侯を「乃東枯」、次候を「菖蒲華」、末候を「半夏生」の短文で表現されている。以上の七十二候について解説します。
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チェック!▼二十四節気・七十二候の意味について▼
年間の二十四節気・七十二候の読み方、意味、季語、時候の挨拶について
夏至の初侯:乃東枯
読み方は、「なつかれくさかるる」と読みます。
【期間】6月21日~6月26日頃
【由来】夏の日差しを受けて草木が生い茂る中で夏枯草(ウツボグサ)だけが枯れていく時期。枯れ始めた頃に採取し天日干しして漢方の材料にします。解熱や利尿作用があり頭痛やめまいなどに効く。
・この時期の兆し:「南風(はえ)」
夏に吹く南寄りの季節風のことを指す。梅雨に入り曇り空の下で、雨と共に吹く南風を「黒南風(くろはえ)」、梅雨が明けて青空の下で吹く南風のことを「白南風(しろはえ)」と呼ぶ。
・この時期の野菜:「トマト」
トマトは一年を通して店先にならんでいるが、初夏のものは糖度が高く味も濃いといわれている。トマトの赤い色素はリコピンという成分で、動脈硬化予防、老化予防、血糖値改善などに効果がある。
・この時期の鳥:「郭公(カッコウ)」
「カッコウ カッコウ」という特徴的な鳴き声から名づけられた夏鳥。巣をつくらず、他の鳥の巣に托卵する習性があり、早く孵化した雛鳥は仮親の卵を巣の外へ放り出してしまいます。
・この時期の植物:「うつぼ草」
周囲の季節に逆らうように、冬に芽を出し、初夏に紫色の花を咲かせた後、枯れてしまう花。
・この時期の開運方法:暑くなる時期なので冷たいものを飲みがちになり、体が冷えて体調不良になります。太陽のパワーを多く含んだ夏野菜、とくに緑黄色野菜をとることにより健康運をアップさせましょう。
夏至の次候:菖蒲華
読み方は、「あやめはなさく」と読みます。
【期間】6月27日~7月1日頃
【由来】花菖蒲が水辺を彩る頃。この花が咲くと本格的な梅雨がやってくるといわれている。
・この時期の兆し:「杜若(かきつばた)」
「いずれ菖蒲か杜若」という言葉があるように、菖蒲(あやめ)と杜若(かきつばた)は非常によく似ている花です。見分けるコツは、乾いた土に生えているのが菖蒲、池や沼などの近くの湿地に生えているのが杜若です。
・この時期の行事:「夏越の祓(なごしのはらえ)」
正月から六月までの半年間についた穢れを払い、残り半年の無病息災を祈祷する行事。チガヤという草で編んだ茅の輪を神社の境内に作り「千歳の命延ぶというなり」と唱えながら8の字を書くように三度くぐりぬける「茅の輪くぐり」を行う。
・この時期の果物:「枇杷(びわ)」
冬に花を咲かせるビワは、夏になると卵のような形の実が熟し橙色に色づきます。果肉は甘く、上品な香りがする。ビワの葉を乾燥させて煎じたビワ茶には免疫力を高める効果がある。
・この時期の料理:「水無月(みなづき)」
白ういろうに、甘く煮た小豆をのせ、三角形に切った和菓子。赤い小豆の色が厄除けになると信じられ、京都では6月30日に「夏越の祓」をした際にこの和菓子を食べる風習がある。
・この時期の開運方法:梅雨で気分がふさぎがちになる頃ですが、晴れ間には外出し、雨が降ったら家で読書や好きな音楽を聴いて悠々自適の晴耕雨読を楽しみましょう。
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夏至の末候:半夏生
読み方は、「はんげしょうず」と読みます。
【期間】7月2日~7月6日頃
【由来】夏至から数えて11日目の頃で、この時期に半夏(カラスビシャク)という名のサトイモ科の植物が生える。農業の大切な節目で、田植えを終わらせる目安とされてきた。
・この時期の兆し:「半夏雨(はんげあめ)」
半夏生の日に降る雨のことを「半夏雨」という。田植えの後に田の神が昇天する時に降る雨とされていて、この日は大雨になるといわれている。
・この時期の行事:「祇園祭(ぎおんまつり)」
7月1日から31日までの1か月間行われる京都・八坂神社の例祭。17日と24日の山鉾巡業が有名。平安時代に京で流行した疫病を鎮めるために祈願したのが始まり。
・この時期の植物:「半夏生(はんげしょう)」
七十二候のひとつと同じ名前の植物。この時期に小さな白い花が咲き、その周りの葉の半分が白く染まる。名前の由来は、半夏生の時期に葉が白くなるから、または葉が白くなる様子が化粧をしているようだからともいわれている。
・この時期の野菜:「オクラ」
夏バテ予防の味方となる夏野菜。五角柱の形をした実がなり、強いぬめりが特徴。このぬめりには、ペクチン、ムチンなどの成分が含まれていて、整腸作用があるので、下痢や便秘に悩む人にもおススメです。
・この時期の開運方法:半夏生の時期には、稲の根がタコの足のように深く広く張ることを祈願してタコを食べる習慣がある。農家の人たちに感謝し、豊作を願ってタコを食べ、暑い夏を乗り切る準備をしましょう。
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7月の二十四節気「小暑」の七十二候(旬の食材・動植物、開運のヒント) に続く
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