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二十四節気の期間は約15日で、清明は4月5日から4月19日頃まで。
その期間を3等分して、初侯を「玄鳥至」、次候を「鴻雁北」、末候を「虹始見」の短文で表現されている。以上の七十二候について解説します。
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チェック!▼二十四節気・七十二候の意味について▼
年間の二十四節気・七十二候の読み方、意味、季語、時候の挨拶について
清明の初侯:玄鳥至
読み方は、「つばめきたる」と読みます。
【期間】4月5日~4月9日頃
【由来】燕は毎年この時期になると南方から海を渡り日本にやってくることから、人々が季節を知るための指標でした。燕の飛来は本格的な春の始動と、農耕を始める合図でした。
・この時期の兆し:「ひこばえ」
樹木の切り株から生えてくる若芽のことを「ひこばえ」といい、春から夏にかけて多くみられる現象です。「ひこ」とは、ひ孫のことで、太い樹木に新しく芽生えた小さな若芽のことをひ孫にたとえたのでしょう。
・この時期の野菜:「アスパラガス」
春から初夏にかけて旬の野菜。栽培方法の違いで色が異なり、発芽後に盛り土をして栽培すると白色になり、盛り土をせずに日光に当てて育てると緑色になる。疲労回復に効くアスパラギン酸が豊富。
・この時期の鳥:「つばめ」
南方で越冬した燕が日本に戻ってきて巣作りを始める頃。燕は外注を退治してくれる鳥として大事にされてきて、燕が巣をかけると、その家は幸せになるといわれてきました。巣立ちした後も巣をそのまま残す風習がある地域もあります。
・この時期の行事:「花祭り」
灌仏会(かんぶつえ)とも呼ばれる4月8日に、お釈迦様の生誕を祝う行事。様々な花で飾った花御堂を作り、中に誕生仏を安置します。お釈迦様が生まれた時、甘露の雨が降ったとされていることから、甘露を意味する甘茶を像に注ぎます。
・この時期の開運方法:軒先に燕が巣をつくると、その家に幸運が訪れるという言い伝えがあります。燕の子育ての姿を思い浮かべて人に対してやさしく接しましょう。家族の大切さを実感できれば家庭円満につながるでしょう。
清明の次候:鴻雁北
読み方は、「こうがんかえる」と読みます。
【期間】4月10日~4月14日頃
【由来】夏鳥の燕が訪れるのと入れ替わりに、日本で越冬した冬鳥の雁が北の国へと帰っていく頃。
・この時期の兆し:「雁が音(かりがね)」
雁の大群が空いっぱいに広がって北方へ帰るとき、「カァンカァン」と大きく鳴く声を「雁が音」と呼ぶ。
・この時期の魚介:「ホタルイカ」
暗い夜の海で青白く光る小型のイカで、体内に約千個の発光器を持っていて外敵などから身を守るために発光する。その光景は「竜宮の使者」と呼ぶ地域もある。味はほんのり甘く、刺身として生醤油でいただきます。
・この時期の行事:「高山祭」
岐阜県高山市で行われる高山祭は春の日枝神社の例祭、秋の桜山八幡宮の例祭の総称です。「動く陽明門」ともうたわれる十二台の豪華な屋台が有名で、地元の名工によってつくられた屋台の上では、からくり奉納が披露される。
・この時期の料理:「ヨモギ餅」
ヨモギは昔から邪気を払う魔除けの力を持つと信じられてきた。その新芽をすりつぶして餅に練り込み、餡を包んだ和菓子がヨモギ餅で、草餅という名前でも知られている。
・この時期の開運方法:雁(かり)は家族や仲間を大切にして、北へ帰る頃に一羽でもケガをしていると元気に飛べるようになるまで待つといいます。人に対しても同じように気遣いを心がければ人間関係のトラブルは無くなるでしょう。
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清明の末候:虹始見
読み方は、「にじはじめてあらわる」と読みます。
【期間】4月15日~4月19日頃
【由来】だんだんと暖かくなり、雷を伴うにわか雨がやむときれいな虹がかかるようになる。虹は昔から様々な国で神聖なものと考えられており、古代中国では虹の正体は龍だとも考えられていた。
・この時期の兆し:「春時雨(はるしぐれ)」
春時雨とは、春に降るにわか雨のこと。冬に降る鋭く冷たい時雨に比べ、霞がかった柔らかい春時雨は冬から春への季節の移ろいを感じさせる。
・この時期の料理:「雨前茶(うぜんちゃ)」
お茶の本場中国では清明が訪れるよりの先に摘んだ新鮮な茶葉でいれたお茶を、「明前茶」、穀雨の前に摘まれた茶葉でいれたお茶を「雨前茶」という。一番茶として人気なのは明前茶だが、雨前茶には明前茶よりも芳醇な味わいと香りがあるといわれている。
・この時期の植物:「小楢(こなら)」
小楢は春には長楕円の青青しい葉をつけ、黄緑色の花を垂らすように咲かせる。秋になると風物詩のドングリを実らせる。
・この時期の魚:「トビウオ」
発達した胸鰭びれを翼のように広げて波間を飛ぶ魚で、一説によると一回の飛行で数百メートルも飛行したという記録もあるとか。脂肪分が少なく淡白な白身魚で、刺身やタタキ、塩焼きにしても美味。地域によって「アゴ」「トビ」とも呼ばれている。
この時期の開運方法:魚のメバルは目が張っているところから周囲の言動に惑わされない先見の明が身につく魚とされています。に漬けや刺身でいただきましょう。また、雨上がりの虹を見たら幸運のサインです。
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4月の二十四節気「穀雨」の七十二候について に続く
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