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両国の回向院は合格祈願のパワースポット
東京・両国駅から徒歩3分のところにある「回向院(えこういん)」。
ここはひっそりとした寺院なのに、毎日のように多くの人が訪れます。
そのわけは江戸時代の大泥棒「ねずみ小僧の墓」があるから。
そして人々がここに集まる目的はただの参拝ではなく、「金運アップ」や「合格祈願」を願ってのことのようです。
回向院のパワースポット
鼠小僧次郎吉の墓石
天下の大泥棒・鼠小僧といえば、江戸時代にお金持ちから盗んだお金を貧しい庶民に分け与えた正義の味方として、とても有名な人ですね。
しかし、実際にはこのような記録はなく「盗んだお金のほとんどは博打と女と飲酒に浪費していた」そうです。
では、なぜそのようなイメージが定着しているのでしょうか?
それは、鼠小僧が捕まって部屋を捜索してみたけれども、盗んだ金銭がほとんどなかったため、庶民の間で、盗んだお金の行方について噂になり、このような伝説が生まれ、さらに歌舞伎などでも義賊として扱われたため、町民たちから慕われていったようです。
このように事実がある鼠小僧ですが、現代でも、多くの人々に慕われています。
それは鼠小僧が長く捕まらなかったことは事実なので、勝負運や金運があるとされ、鼠小僧のお墓は現在パワースポットとして人気の場所になっています。
さらには、鼠小僧の軽やかな身のこなしから「するりと入れる」、つまり志望校に入学できるとゲンを担ぎ、合格祈願のスポットとして、多くの受験生が、鼠小僧のお墓を訪れています。
鼠小僧次郎吉のご利益のあやかり方
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そのあやかり方はとても変わっています。
本来お墓の石はとても固く削ることはできないのですが、「鼠小僧のお墓」の前にはかんたんに削れるような柔らかい素材の石の「お前立て」というのがあります。
この「お前立て」はお墓を守るためにお墓の前に建てられたものですが、ちゃんと「欠き石」(小さな石)が準備されており 簡単に削ることができるので、多くの参拝客はその石でゴリゴリ願いを込めながら 削りその粉状になったものを持ち帰ります。
全国から金運アップを願う人々が石を削って持って帰り、現在のお前立ちは平成に入ってからもう5代目となったそうです。
ここで注意点があります。
ついたくさん削って大切な人に幸のおすそ分けをしたくなりますが、ご利益があるのは現地に出向いて自分の手で「お前立ち」を削った本人のみです。
本気でご利益にあやかりたい方はもらいものではなく現地まで足をお運びください。
回向院は旧国技館跡地だった
国技館ができる明治時代後期まで、相撲はここ「回向院」の境内で行われていました。
そういうことで、境内にはお相撲さんの慰霊碑「力塚」が立てられてます。
これは「昭和十一年に相撲協会が歴代相撲年寄の慰霊の為に建立」したものですが、その後も「新弟子たちが力を授かるよう祈願する碑」として、現在も相撲とのつながりを示す象徴になっています。
回向院の基本情報
住所:東京都墨田区両国2-8-10
電話番号:03-3634-7776
最寄駅:JR総武線両国駅西口より徒歩3分
公式ホームページ:http://ekoin.or.jp/
「回向院」入り口には「両国花火資料館」があり、駅近くには「両国国技館」や「江戸東京博物館」などさまざまな観光スポットもあります。
受験生はもちろんのこと、ちょっとした時間を利用して「金運を掴む東京ぶらり旅」に出掛けてみるのもいいかもしれませんね。
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