春から初夏にかけて、ツバメが家に巣を作るのはうれしいもの。
でも、その下にフンがたまってしまい、掃除が大変……と悩んでいませんか?
「ツバメの子育てを見守りたいけど、玄関が汚れるのは困る」「市販のフン受けは高いし設置も難しそう」と感じている方に朗報です。
この記事では、100均でそろう身近なアイテムを使って、簡単にフン受けを手作りする方法をご紹介します。
コストを抑えつつ、しっかり効果のある方法を、初心者にもわかりやすく丁寧に解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
ツバメのフン受けを手作りするメリット
100均での材料調達の利点
100円ショップには、フン受け作りに適した素材が豊富にそろっています。
プラスチックトレイ、ダンボール、ガムテープ、結束バンドなど、すべて低価格で手に入り、必要な分だけ購入できる点が魅力です。
特にダンボールやガムテープはサイズや素材にバリエーションがあり、自宅の環境に合わせて柔軟に選べるのも大きな利点です。
さらに、DIY初心者にも扱いやすい素材が多いため、道具の扱いに慣れていない方でも安心して作業できます。
近所に店舗があればすぐに揃えられるので、急にツバメが来た時でもその日のうちに対応可能なのも助かります。
ツバメのフン受けの必要性とは?
ツバメが巣を作る場所の下には、ヒナの排泄物が毎日のように落ちます。
放置しておくと、悪臭やカビ、虫の発生源になってしまいます。
また、湿気の多い日にはフンが床材に染み込み、清掃が困難になることも。
見た目の悪化だけでなく、衛生面の問題にもつながるため、早めの対策が必要です。
ご近所からの苦情やトラブルを防ぐためにも、フン受けの設置はとても重要なポイントになります。
フン受けの機能と効果
フン受けは、ツバメのフンを直接受け止め、床や壁を清潔に保つ役割を果たします。
特に玄関やベランダのような人の出入りが多い場所では、フン受けがあるかないかで快適さが大きく変わります。
また、フンを受け止めることで滑りやすくなる床の事故を防ぐ効果も期待できます。
定期的に中身を処理すれば、掃除の手間もぐっと軽減され、日々の家事負担も軽くなります。
さらに、設置することでツバメの存在をポジティブに受け止めやすくなり、見守る気持ちにもゆとりが生まれます。
ツバメの巣とフン受けの関係
ツバメが巣を作る理由
ツバメは外敵からヒナを守るため、人がよく通る場所を好んで巣を作ります。
人の出入りが多い場所は、カラスやヘビといった天敵が近寄りにくく、ツバメにとっては安心できる環境です。
とくに玄関や軒下などの人目が届きやすい場所は、雨風も防げるため巣作りに最適とされています。
また、ツバメには前年に巣をかけた場所に戻ってくる「帰巣本能」もあり、一度安全だと判断された場所には翌年以降も利用される傾向があります。
これは、人との共存を選び、人の生活圏に適応してきた結果とも言えるでしょう。
ツバメのフンがもたらす問題
かわいらしいツバメも、ヒナが育つ時期には大量のフンを落とします。
フンは一日に何度も排泄され、短期間で床が黒ずんでしまうほどです。
床や壁が汚れるだけでなく、濡れた場所に落ちたフンが乾いてこびりつくと掃除が一層大変になります。
また、滑りやすくなって事故の原因になることもあり、特に高齢者や子どもがいる家庭では注意が必要です。
フンによる異臭や、虫の誘引といった衛生面のリスクもあり、清掃の頻度が増え、住環境の質が下がるのは避けたいところです。
フン受けが果たす役割
フン受けは、ツバメの巣の下に設置することで、落下するフンをまとめて受け止めるシンプルかつ効果的な対策です。
受け止めたフンをこまめに処理すれば、地面や建物への汚れを防ぎ、衛生的な環境を保つことができます。
特に玄関先など目につきやすい場所では、フン受けがあるだけで印象が大きく変わります。
また、巣を撤去せずに共存を選ぶための優しい方法として、近年注目を集めています。
フンの処理をしやすくすることで、ツバメの存在を好意的に受け入れやすくなり、地域全体でツバメを見守る空気を育てるきっかけにもなるのです。
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ツバメのフン受けの作り方
必要な材料と道具
100均でそろう基本アイテムは以下の通りです。
- ダンボール(トレイや箱型)
- ガムテープ(布製推奨)
- 結束バンドまたはひも
- ハサミやカッター
- ビニールシート(掃除が楽になります)
ダンボールを使ったフン受けの作成方法
- 巣の下に収まる大きさにダンボールをカットします。
- 底がしっかりしている箱状のものを選び、側面を少し立ち上げてフンがこぼれにくくします。
- 内側にビニールシートを貼ることで掃除しやすくなります。
- ガムテープで補強し、形が崩れないように固定します。
ガムテープを活用したフン受け設置テクニック
設置時のポイントは「しっかり固定・落下防止」。
結束バンドやひもで軒先や柱にしっかり結びつけましょう。
結び目をガムテープで補強すれば、風や重みで落ちる心配も減ります。
また、フン受けと巣の間に適度な距離を保つことで、親鳥の出入りも妨げません。
フン受けの設置場所ガイド
最適な設置場所とは?
ツバメの巣ができやすいのは、玄関、軒下、ベランダの隅などです。
これらの場所は風通しがよく、適度に人の気配があるため、天敵から身を守りやすい環境といえます。
フン受けは、巣の真下に水平に設置するのが理想的で、しっかりと位置を確認してから設置しましょう。
設置面が傾いているとフンが一方に偏って溢れてしまうため、水平かつ安定した場所を選ぶことが大切です。
さらに、周囲に物が少なく、風通しがよい場所にすると、フンの乾燥が早く、ニオイの軽減にもつながります。
直射日光が強すぎると悪臭が発生しやすくなるため、可能であれば日陰や半日陰の場所に設置すると衛生面でも効果的です。
玄関に設置する際の注意点
来客が多い玄関では、フン受けの見た目にも配慮が必要です。
段ボールの外側にリメイクシートを貼る、観葉植物の陰に設置するなど、工夫次第で生活感を和らげられます。
また、設置位置が目線より上になることが多いため、来客がうっかり頭をぶつけないように「頭上注意」や「ツバメ育児中」などの可愛らしいサインを添えると、訪問者への配慮も伝わります。
さらに、フン受けの高さや幅が通行の妨げにならないよう、設置前に動線を確認しておくと安心です。
掃除がしやすいように、取り外しが簡単な工夫をしておくのもポイントです。
カラス対策としての設置ポイント
ツバメの卵やヒナを狙ってカラスが近づくことがあります。
とくにフン受けがぐらついていたり、ツバメの巣から距離がありすぎると、それを足場にして巣に接近される恐れがあります。
設置はできるだけ壁や柱に密着させ、余計な出っ張りを作らないようにすると安心です。
さらに、防鳥ネットやカラス避けの吊り具(CDや反射材)を周囲に設置することで、より高い防御効果が期待できます。
また、フン受けの材質をツルツルした素材にすると、カラスが足をかけにくくなり、巣への接近を防ぐことができます。
まとめ
ツバメは幸運の象徴といわれる一方で、そのフンによる被害に悩まされることも。
そんな悩みを100均アイテムだけで解決できるのが、今回ご紹介した手作りフン受けです。
コストも手間も最小限で、衛生面の心配も減らせますし、ツバメの巣立ちを温かく見守る環境も整います。
この記事を参考に、ぜひご自宅でフン受け作りにチャレンジしてみてください。
工夫しだいで生活空間がぐんと快適になりますよ。
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