12月の二十四節気「大雪」の七十二候(旬の食材・動植物、開運のヒント)

二十四節気七十二候



二十四節気の期間は約15日で、大雪は12月7日から12月21日頃まで。
その期間を3等分して、初侯を「閉塞成冬」、次候を「熊蟄穴」、末候を「鱖魚群」の短文で表現されている。以上の七十二候について解説します。

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チェック!▼二十四節気・七十二候の意味について▼
年間の二十四節気・七十二候の読み方、意味、季語、時候の挨拶について

大雪の初侯:閉塞成冬

読み方は、「そらさむくふゆとなる」と読みます。

【期間】12月7日~12月11日頃

【由来】暗い雲が空を塞ぐような、冬らしい空となってきた様子を表す言葉。寒さも厳しい。

・この時期の兆し:「雪吊り」

雪の重みによって木の枝が折れるのを防ぐため、木の幹に沿って支柱を立て、枝を針金や縄などで吊り上げることを、雪吊りという。積雪の多い地域では欠かせない行為で、冬の風物詩。

・この時期の植物:「猩々木(しょうじょうぼく)」

洋名はポインセチア。大きく真っ赤な葉が美しい植物。クリスマスの頃に花を咲かせるため、時期になると鉢や切り花として需要がある。原産地はメキシコで、日本には明治時代に渡ってきたとされる。

・この時期の鳥:「梟(フクロウ)」

全国の低地から山地の森林に生息している。眼が顔の前面についているため、視野をひろげられるように首が180度回転する。

・この時期の料理:「鯉濃(こいこく)」

冬の鯉は「寒鯉」といい、味が良いとされる。鯉を筒切りにして、長時間煮込んだ味噌汁が鯉濃です。濃厚な味で鯉の代表的な料理のひとつ。味噌煮にすることで、鯉の味のクセが無くなり、小骨も食べることができる。

・この時期の開運方法:この時期が旬の寒ブリは、脂が良くのっていて非常に美味。ブリは大きくなるにつれて呼び名がかわる出世魚で、縁起がいいといわれています。仕事運や学業運を祈願して食べましょう。

大雪の次候:熊蟄穴

読み方は、「くまあなにこもる」と読みます。

【期間】12月12日~12月16日頃

【由来】秋に大量の食物をとった熊が、穴に籠って冬眠を始める頃。

・この時期の兆し:「山眠る」

冬の山で草木が枯れ、生き物たちが眠りにつき、深々と降る雪がかすかな物音さえもすいこんでしまう、そんな、静まり返った山の様子を表す言葉です。再びにぎやかになる春を思い、山も眠りにつく。

・この時期の料理:「風呂吹き大根」

輪切りにした大根を昆布出汁で柔らかく茹で、練り味噌をつけて食べる。ふろふきの意味は、漆器を乾燥させるために大根のゆで汁を漆風呂(乾燥室)に吹き付けた際に、残った大根を食したことが由来とされている。

・この時期の魚介:「牡蠣(かき)」

ミネラル類が豊富に含まれているため「海のミルク」と称され、日本だけでなくアメリカ、ヨーロッパでも食されている。冬は甘味が増し生食が人気です。

・この時期の行事:「煤払い(すすはらい)」

新年を迎える準備として、年末に家中の煤や埃を落とす大掃除のこと。近年では12月25日前後に行う家が多いようですが、江戸時代には年神祭りのために、12月13日が恒例とされていた。

・この時期の開運方法:12月12日は正月事始めで、煤払いから始め1年の穢れを落として、歳神様をお迎えする準備をします。現代でいう大掃除のはじまりです。一度に片付けず、少しづつ掃除をして事始めとしましょう。

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大雪の末候:鱖魚群

読み方は、「さけのうおむらがる」と読みます。

【期間】12月17日~12月21日頃

【由来】川で生まれ海へと下った鮭が、産卵の為に川へと里帰りする頃。

・この時期の兆し:「鮭の里帰り」

なぜ、鮭は自分の生まれた川へと戻ることができるのでしょうか。この能力を「母皮回帰(ぼせんかいき)」といい、最近の研究では、鮭は生まれた川に含まれているアミノ酸を匂いで判断し、それを辿っているという説が有力だそうです。

・この時期の果物:「胡桃(クルミ)」

種実類の中でもタンパク質や脂質が高く、昔は貴重な山の幸として重宝されてきた。名前の由来には諸説あるが呉から伝えられた「呉実(くれみ)」が転じてクルミと呼ばれるようになったといわれている。

・この時期の虫:「紫小灰蝶(むらさきしじみ)」

黒色で縁どられた濃い紫色の美しい羽をもつ蝶。しかしその反面、羽の裏側は枯れ草のような模様をしている。数匹が集まって移動をし、成虫のまま照葉樹などの葉表にとまって冬を越す。

・この時期の料理:「焼き鮭」

おにぎりや弁当の具材にピッタリの焼き鮭。じつは、海で泳ぐ鮭には寄生虫がいるため、火を通す必要があります。さしみなど生食に用いられるサーモンは、正確には鮭ではなくニジマスです。ただし、鮭とマスに生物学的な違いはなく、孵化した後に川に残る個体と、海に下る個体で別れるそうです。

・この時期の開運方法:鮭は東日本で「新巻鮭」として、正月に重宝されます。「鮭は災難をさける」「イクラは子孫繁栄する」といって縁起のいい食材です。鮭の産卵時に川をさかのぼる力強いパワーを授かりましょう。




12月の二十四節気「冬至」の七十二候(旬の食材・動植物、開運のヒント) に続く


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