11月の二十四節気「立冬」の七十二候(旬の食材・動植物、開運のヒント)

二十四節気七十二候



二十四節気の期間は約15日で、立冬は11月7日から11月21日頃まで。
その期間を3等分して、初侯を「山茶始開」、次候を「地始凍」、末候を「金盞香」の短文で表現されている。以上の七十二候について解説します。

スポンサーリンク


チェック!▼二十四節気・七十二候の意味について▼
年間の二十四節気・七十二候の読み方、意味、季語、時候の挨拶について

立冬の初侯:山茶始開

読み方は、「つばきはじめてひらく」と読みます。

【期間】11月7日~11月11日頃

【由来】候の「山茶」は「ツバキ」と読みますが、じつは、「サザンカ」のことを指しています。初冬に咲くツバキ科の山茶花(サザンカ)の開花は、冬の始まりの合図となる。

・この時期の兆し:「山茶花の生垣」

サザンカはツバキ科の常緑小高木で、一年中緑の葉をつけることから、生垣としてよく利用されます。椿の花が花首から丸ごと落ちるのに対し、サザンカの花は花弁が散らばって落ちる。

・この時期の鳥:「エナガ」

綿を丸めたように白くふんわりした体の可愛らしい鳥。特徴である長い尾は「ひしゃくの柄」にたとえられ、名前の由来になっている。「チー、ツリュリュ」という独特の鳴き声をし、冬を越す時はヤマガラやメジロなどと群れをなすこともある。

・この時期の料理:「鍋料理」

鍋に入れて煮るだけという簡単な料理法で、人数に合わせて材料の量を加減できることから、冬に人気の料理。日本には、すき焼きや水炊き、寄せ鍋、ちゃんこ鍋など様々な鍋物がある。

・この時期の行事:「十日夜と亥の子祭り」

稲の豊作を祝い、田の神に感謝するお祭り。関東と東北地方では旧暦の10月10日の夜に行われるため十日夜(とおかんや)、近畿地方より西側では旧暦10月の亥の日に行われるため亥の子祭りと呼ばれる。この日に小豆などで作った亥の子餅を食べる習わしがある。

・この時期の開運方法:サザンカは寒さに負けず鮮やかな花を咲かせます。花言葉は「困難に打ち克つ」「ひたむき」。サザンカにような赤色の小物を身につけると運気がアップします。

立冬の次候:地始凍

読み方は、「ちはじめてこおる」と読みます。

【期間】11月12日~11月16日頃

【由来】朝晩の冷え込みが厳しくなり、地面が硬く凍ってきて霜柱も発生する。

・この時期の兆し:「霜柱(しもばしら)」

サクサクと音のなる霜柱。なぜ、このような現象がおこるのでしょうか?。 冬の冷気で気温が氷点下になると、土の表面が凍り始めます。そのとき、地中の水分が土の隙間を通って移動し、地表で凍っている部分を押し上げながら凍っていくのです。

・この時期の魚介:「毛蟹(けがに)」

甲羅は丸みを帯びていて体全体に短い毛が生えている。身の量は少ないが、上品な口当たりと、カニ味噌のクリーミーさが人気。北日本の太平洋や日本海、オホーツク海と広く分布している。

・この時期の料理:「春菊のおひたし」

苦い印象のある春菊ですが、独特の香りがあり、鍋物やおひたしに用いられる。葉の部分を茹ですぎると苦味が増すので、茎の部分より茹でる時間を短くすると良い。カロテンやビタミンCを多く含み「食べる風邪薬」ともいわれる。

・この時期の行事:「七五三」

起源は江戸時代の通過儀礼のひとつといわれ、男の子は3歳と5歳、女の子は3歳と7歳の時に、健やかな成長を祝います。毎年11月15日に、子供たちは晴れ着に身を包み、千歳飴を持って家族で神社を詣でる姿が見られます。

・この時期の開運方法:白菜やホウレンソウは冬に代表される旬の野菜です。これらの野菜はビタミンが豊富で風邪予防になります。鍋料理には冬野菜をたっぷり入れて、これから厳しくなる冬を乗り切りましょう。

スポンサーリンク

立冬の末候:金盞香

読み方は、「きんせんかさく」と読みます。

【期間】11月17日~11月21日頃

【由来】ここでいうキンセンカとは水仙のこと。冷たい風が吹く野山で、美しく咲き始める頃。

・この時期の兆し:「金盞銀台(きんさんぎんだい)」

金盞銀台とは水仙のことです。かつての中国で、黄色の冠の部分を金の杯、それを囲む白い花弁を白銀の台にたとえてこう呼びました。初冬から春の直前までの間、冬の寒さに負けず清楚な姿をみせてくれます。

・この時期の料理:「おでん」

寒くなると食べたくなる日本料理。具材や味付けは地方によってさまざまで、北海道ではホタテなどの貝、青森では生姜味噌につけて、関西では「関東煮(かんとうだき)」と呼ばれる。沖縄ではソーセージを入れることも。地域の特色が表れる料理です。

・この時期の魚介:「コウイカ」

体に石灰質の甲を持っていることから「甲イカ」と呼ばれる。肉が厚く柔らかいため、刺身以外でも天ぷらや焼き物としてもおいしい。皮の色を自在に変えられることから、「海のカメレオン」とも評される。

・この時期の野菜:「蓮根(レンコン)」

蓮の地下茎の部分を指します。レンコンにある穴は、池や沼、水田など水の中で、呼吸する為の通気口の役割を果たしている。食物繊維が豊富で美肌効果や便秘予防になる働きがある。

・この時期の開運方法:レンコンはたくさんの穴があるので、その穴を通して先を見通す縁起物として昔から重宝されてきました。レンコンを食べる時は「将来の見通しがきく」ように願ってみると運が開けるでしょう。




11月の二十四節気「小雪」の七十二候(旬の食材・動植物、開運のヒント) に続く


スポンサーリンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました