お月見のお供えとして使われる「秋の七草」とは?その効能は?

秋の七草

秋の七草といえば、おもにお月見のお供えとして観賞用の草木としてイメージされるのではないでしょうか?
しかし昔は観賞用というよりは、お薬の材料として準備されることが多かったようです。
こちらでは、秋の七草の由来、特徴とその効能について説明していきます。

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秋の七草とは

秋の七草は、日本最古の歌集「万葉集」に収録されている山上憶良(やまのうえのおくら)の歌に「秋の七草」が詠まれていることから、人々に広くしられるようになったといわれています。
「春の七草」は、栄養価の高い健康食材ですが、「秋の七草」は主にお月見のお供えに使われる観賞用として使われてきました。
また、「秋の七草」は、全て薬にもなります。昔の人たちは、冬になる前に「秋の七草」を採取して、飾るだけでなく薬用としても大切に使っていました。

秋の七草

秋の七草をひとつづつ効能を交えてご説明します。

女郎花(おみなえし)

オミナエシ科で、日当たりの良い草原などに生え、初秋に独特のにおいのする黄色い小花をかさ状にたくさん咲かせます。
【効能】
根は、薬として用いられてきました。はれものに効果があり、解毒剤や利尿剤にもなります。

薄(すすき)

秋の七草の代表格で、お月見の飾りに欠かせません。イネ科の多年草で、昔は「尾花(おばな)」と言われていました。利用価値が高く、屋根葺き、すだれや炭俵の材料などに使われ、家畜の飼料にもなりました。
【効能】
根茎は、利尿剤などの薬になります。

桔梗(ききょう)

山上憶良(やまのうえのおくら)が秋の七草のひとつとして読んだ「朝貌(あさがお)」は、アサガオ、ムクゲ、ヒルガオなどの諸説がありますが、このキキョウ説が最有力です。キキョウは山野に生えるキキョウ科の1年草です。
【効能】
せきやたんを抑えるのどの薬になります。

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撫子(なでしこ)

「カララナデシコ」あるいは「ヤマトナデシコ」ともいわれます。ナデシコ科の多年草で、夏の間から可憐で美しい花を咲かせます。「なでたいほどかわいい」ことからこの名が付きました。
【効能】
むくみや高血圧に効く薬になります。

藤袴(ふじばかま)

キク科で、花火のような花を咲かせます。以前は河原の土手などに見られましたが、最近では絶滅のおそれがあります。
【効能】
乾燥させると薬になり、糖尿病の予防や治療に使われます。また、皮膚のかゆみに効く入浴剤にもなります。

葛(くず)

クズはマメ科です。クズの根からとれる「葛粉」からは、栄養があって消火もよい「くず湯」「くずもち」「くずきり」などがつくられてきました。
【効能】
乾燥させた根は、風邪、肩こり、神経痛などに効く「葛根(かっこん)」という薬になります。

萩(はぎ)

秋の七草では、「ヤマハギ」のことをいいます。クズと同じマメ科ですが、落葉低木なので実際には草の仲間ではありません。
【効能】
根は、せきやたんをしずめたり、胃の痛みや下痢を抑える薬になります。

秋の七草の覚え方(語呂合わせ)

「お好きな服は?」という語呂合わせが一番覚えやすいようです。

お:女郎花(おみなえし)
す:薄(すすき)
き:桔梗(ききょう)
な:撫子(なでしこ)
ふ:藤袴(ふじばかま)
く:葛(くず)
は:萩(はぎ)

「お好きな服は?」と「秋の七草」の関連付けが問題ですが・・

まとめ

現代では秋の七草はお月見のお飾り的なイメージですが、元々は民間の治療薬として冬が来る前に準備されたものだったんですね。

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